IT ライブラリー − 注目の「ITニュース」(2015.01)
2015年のITソリューションの潮流!
−ビッグデータ時代の到来と課題−
□ 経営の二本柱は「革新と市場創造」であり、闇雲に未知に向かって跳躍するのではなくて、未知のものへの体系的かつ組織的な飛躍である(P.F.ドラッカー)ならば、現代社会において、その根幹にある資源はビッグデータです。
□ ビッグデータは、事業に役立つ知見を導き出すためのデータであり、ビッグデータを用いて社会・経済の問題解決や、業務の付加価値向上を行う、あるいは支援する事業をビッグデータビジネスと目的的に定義されています(総務省「情報通信白書」)。その量は、2020年に40ゼタ(1ゼタは1兆の10億倍)バイトになると言われ(米国IT専門調査会社IDC社予測)、非定型性かつリアルタイム性を持っています。
□ 現在のITの世界では、メタンハイドレードの採掘と同様に注目され、その活用には大きな課題があります。仕様の異なるシステムの中に存在する多種多様ななデータを一元管理し行動基準となる一定の結果を分析しなければなりません。BI分野(インテリジェントなビジネス・プロセス)において、これを実現するために欠かせないものが、BPM(Business Process Management)とESB(Enterprise Service Bus)です。
(1)BPN:企業活動は様々なビジネス・プロセスから成り立っています。迅速かつ効率的に進めるためには、ビジネス・プロセスをシステムとして設計しITとの連携を図ることが重要です。BPNは生の事実をシステム化するための技術です。
それを実行したくても、複雑に絡み合ったシステムの現状がそれを許してくれない。
(2)ESB:現在、我が国でBPMを実行している企業のジレンマは、システムが複雑になり、新たなプロダクトの導入に時間とコストが掛かることです。その解決策がESBです。各システムを連携する専用基盤を構築するだけで、既存のシステムに改編を必要としません。
□ なお、革新は希望と安全に満ちた世界観ではなくて、危険(リスク)を伴う世界観であり、人間が将来の危険に責任をもつことを意味する(P.F.ドラッカー)のであれば、ビッグデータを活用するための第三の課題はセキュリティの確保に他なりません。
昨年度の情報漏洩事件は、マルウェア感染による標的型攻撃と内部情報漏洩が大きな原因です。リスクへの予防策を講じながら、ビックデータを企業の成長と個人の生活レベルの向上へ繋げてゆきたいものです。
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