□ この度、YouTubeは、動画のデフォルトをFlashからHTML5に移行すると発表しました。これによって、全てのインターネット端末（PC、スマートフォン）で共通の動画再生プラットフォームが実現することになります。

□ 特に、iPhone(米国Apple社)は、この間、多くのユーザーから要望されていたものの、Flashをサポートしていませんでした。この問題に対して、Apple社創業者のスティーブ・ジョブズが2010年に発表した声明が残っています。
「FlashはPC時代にPCとマウスのために作られた。AdobeにとってFlashは成功しているビジネスだから、FlashをPC以外にも進めてくるのは理解できる。しかしモバイルの時代は低出力のデバイスとタッチインターフェース、オープンウェブスタンダードが重要であるのに、そのすべての分野でAdobeはうまくいっていない。 ・・・」「iOSにコンテンツを提供するメディアが殺到していることから、どんなビデオやウェブコンテンツを消費することにもFlashが必要でないことがわかる。・・・」「加えてApp Storeにある25万ものアプリ自体が、グラフィックの豊富なアプリを何万もの開発者が作ることにFlashは必要でないことを示している。」

□ 5年前、スティーブ・ジョブスは時代の変化を捉え、この度のFlashからHTML5への移行も予言していました。

※HTML5は、WHATWG によって2004年に定められた Web Applications 1.0 に Web Forms 2.0 を取り入れたもので、W3Cの専門委員会に採用され、2008年1月22日に草案が発表され、2014年10月28日に勧告されたもの。2016年にHTML 5.1が勧告される予定。

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