□ 昨年9月にリリースされた、iPhone・iPad等のモバイルオペレーションシステムの最新版「iOS11」では、多くの新機能・変更点が導入されました。今回は、データ取得方法「フェッチ」に新たな設定項目が追加されましたので、その新機能について説明します。

□ iPhoneやiPadでは、メールやカレンダーなどの情報を取得・更新する方法に「プッシュ」と「フェッチ」という2種類のどちらかで行います。
「プッシュ」は、インターネット上のサーバー（メールサーバーなど）にユーザー宛の情報が送られてきた際、ほぼリアルタイムでユーザーに通知し、データを送信する仕組みです。タイムラグなく、常に最新の情報が取得できることが利点です。しかし、ユーザーの端末は常に待ち受けの状態になっているため、バッテリーの消耗が早くなる可能性があります。
「フェッチ」は、一定の間隔、あるいは手動にて、インターネット上のサーバー（メールサーバーなど）にユーザー宛の情報が送られていないか確認する仕組みです。プッシュと違い、タイムラグは避けられず即応性はありませんが、常に待ち受け状態は必要がないので、バッテリーの消耗を抑えることができます。

□ 「フェッチ」の受信（更新）間隔は、iOS10まで「15分ごと」「30分ごと」「1時間ごと」「手動」の中から選択しなければなりませんでしたが、iOS11より「自動」が追加されました。
「自動」は、端末が電源とWi-Fiに接続されている場合にのみバックグラウンドで新規データを取得する仕組みです。外出中はバッテリー消耗を抑え、オフィスや自宅など電源とWi-Fiがある場所ではプッシュと同様にリアルタイムにデータ取得が可能になります。
設定方法は。「設定」アプリから[アカウントとパスワード]→[データ取得方法]で、[フェッチ]→[自動]を選択します。

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