□ 昨年6月に成立した改正銀行法が、本年6月1日より施行されました。これにより、ユーザーはスマホアプリを利用して、銀行口座の資金をやりとりすることが可能となります。

□ 本改正の大きな特徴は、“オープンAPI接続による様々なアプリケーションとの連動”が可能になることです。
　ここで、「オープンAPI」とは、Application Programming Interfaceの略で、OSやソフトウェアが提供している機能を外部のアプリから利用できるようにするためのシステムの一部のことです。Fintec（フィンテック）系のスマホアプリとの連動性を確保するため、銀行にはオープンAPIの体制整備への努力義務が課せられました。
　すなわち、ユーザーにとっては、ネットバンキングを利用せずに、ワンタッチで預金口座の資金を運用に振り分けられるようになります。また、SNSアプリと提携した送金が可能となります。

□ 従来よりも、顧客の利便性が向上するものの、取引の安全性や情報漏洩等のセキュリティ面での課題も残っています。
　これらの改革が実践されることで、暗号通貨の導入も、近く、実現されることになります。

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