LEGAL ライブラリー − 注目の「ITニュース」(2022.04)

連載「インターネットを使った販売促進活動」

−2.各論「(1)ブランディング@」

□ 情報技術の進歩は我々の働き方を大きく変えています。一方、新型コロナウィルス感染症の影響により、人々の日常生活の在り方も大きく変化しています。この世界で生き残れる生物は、強い者でも賢い者でもありません。変化に適応できる生物が次の時代を担っていくことになります(Charles Darwin / Peter Ferdinand Drucker)。
 新時代を切り開くための“成功する事業計画”を策定するために、本稿では、IoTの視点から企業の販売促進活動について解説を致します。

□ ブランディングの意義
(1)ブランディングとは:企業などが、自社製品や企業そのものの価値やイメージを高めようとすることです。換言すると、競合他社との差別化を実現するため、マーケティング等の手法を用いて、相手に自分のイメージを持ってもらうことです。
(2)ブランディングの種類:インナーブランディングとアウターブランディングに区別されます。
 @ インナーブランディングとは、企業理念やビジョン等、可視化できない価値を社員や従業員に理解してもらう活動のことです。つまり、ブランディングを成功させるためには、社員や従業員の質の向上はとても重要な要素です。
 例えば、社員教育、正当な人事評価、報酬制度、労働環境整備や福利厚生の充実等の諸制度の整備です。
 A アウターブランディングとは、社外の人々(消費者、顧客、取引先企業)に向けて広報活動を行うブランド戦略です。企業収益に直結しやすいことから、インナーブランディングよりも重要視される傾向がありますが、魅力的な商品開発を行うことで自社のブランド力を高める人は、自社の従業員です。
 インナーブランディングとアウターブランディングは車の両輪と言えます。

□ ブランディングの役割
・ブランドは他と区別するための要素です。企業サイドとユーザーサイドから区別してみると、次のような役割があります。
(1)企業にとってのブランドの役割
 @ 出所表示機能:製造者、提供者を識別。
 A 品質保証機能:消費者が品質を評価するよりどころ。
 B 宣伝広告機能:ユーザーに認知され易くする。
(2)ユーザーにとってのブランドの役割
 @ 品質保証機能:ユーザーが製造者や品質を確認。
 A 識別機能:購買を決める上で決定し易くする。
 B 意味づけ機能:ユーザーの自己表現と一致する連想を意味付け。

□ ブランディングを行う5つのメリット
(1)価格競争からの脱却
(2)利益率の向上
(3)人材確保
(4)新市場の開拓
(5)法的保護(特に知的財産権の保護)


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