LEGAL ライブラリー − 注目の「ITニュース」(2022.05)

連載「インターネットを使った販売促進活動」

−2.各論「(1)ブランディングA」

□ 情報技術の進歩は我々の働き方を大きく変えています。一方、新型コロナウィルス感染症の影響により、人々の日常生活の在り方も大きく変化しています。この世界で生き残れる生物は、強い者でも賢い者でもありません。変化に適応できる生物が次の時代を担っていくことになります(Charles Darwin / Peter Ferdinand Drucker)。
 新時代を切り開くための“成功する事業計画”を策定するために、本稿では、IoTの視点から企業の販売促進活動について解説を致します。

□ ブランディングの進め方(手順)
 ブランドを顧客に認識してもらうためには、次のような手順で実施してゆきます。特に、顧客との長期的関係を築くためには、組織内で方向性や施策について共通の理解を得る必要があります。ブランディングは個人競技ではなく、野球、サッカー、ラクビ―等の集団競技と同様です。経営者、ブランディング部が中心となって、チーム全員に企業・組織が取り組む戦略の必要性や有用性を理解することが大切です。

□ 1st STEP−環境分析:市場調査、消費者嗜好、業界動向などの環境分析に基づき決定します。主な手法は次の3つです。
(1)PEST分析:政治的要因、経済的要因、社会的要因、技術的要因の4つの視点で世の中の流れを把握します。
(2)ファイブフォース:買い手の交渉力、売り手の交渉力、業界内の競争、新規参入の脅威、代替品の脅威という5つの視点で、業界の魅力や力学を分析します。
(3)3C分析:顧客のニーズ(Customer)、競合の強み弱み(Competitor)、自社の強み弱み(Company)の3つの要素から成功要因を見つけ出します。

□ 2nd STEP−方向性の決定:未来像や組織の価値基準によって決定されます。誰にどのような商品やサービスを提供すれば、顧客の満足を得られるか、即ち、他社には真似のできない自社の世界観を明確にします。
 そして、言語化、即ち、ブランドコンセプトを創造します。

□ 3rd STEP−ブランドアイデンティティ:“差別化”のことです。自社ブランドを他社製品と明確に区別し、市場で“勝てる”ポジションを見つけて、ブランド名だけで消費者に共通のイメージ(愛着・親近感)をって貰うことが重要です。

□ 4th STEP−ブランド提供価値:顧客がブランドから感じる満足度(価値)です。主に次の4つです。
(1)実利価値:品質や性能、ユーザビリティがもたらす価値
(2)感性価値:デザインやブランドイメージなどがもたらす価値
(3)情緒価値:使用実感や体験などがもたらす価値
(4)共鳴価値:自己表現や社会実現がもたらす価値

□ 5th STEP−ブランド名・ロゴの作成:顧客の記憶と直結するのがブランド名とロゴマークです。プロモーションの効果を最大限に発揮するためにも、視覚的効果は極めて重要です。
 利用シーンを想定し、色、大きさ、形などの視覚的要素を工夫して、ブランドが持つストーリーや価値観、コンセプトをイメージできることが肝要です。


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