LEGAL ライブラリー − 注目の「ITニュース」(2023.09)

SGE

−Google 生成AI検索サービス!

□ Googleは「Google検索」の新機能である生成AI(人工知能)による検索サービス「SGE(日本語版)」の試験運用を開始しました(2023年8月30日)。今後、本格運用が開始されれば、Googleの検索機能の新たなスタンダードになる可能性があります。

□ SGEとは
 「SGE」はSearch Generative Experienceの略称であり、生成AIによる検索体験です。これは、Googleが開発中の新しい検索機能であり、検索結果の中から重要な情報を抽出して概要を生成AIが自動的に作成します。また、概要の下には、関連する質問や関連サイトへのリンクが表示されます。
 すでに、米国では、2023年5月に試験運用が開始されており、現在、日本でも、PC向けWebブラウザ「Chrome」と、スマートフォン(Android、iOS)の「Google アプリ」上で利用できます。

□ SGEのメリット(従来の検索方法との違い)
(1)検索結果をより簡単に理解できる。:従来の検索結果では、検索結果の中から必要な情報を探し出すのにストレスがありました。SGEでは概要を読み込むだけで検索結果の重要な情報が判別できます。
(2)検索結果の理解度を高めるのに資する。:概要には、関連する質問や関連サイトへのリンクも表示されるため、検索結果をより深く理解することができます。

□ 開始方法
(1)Google Search Labs(下記※注1) に登録  「Google Search Labs」を利用するには、Googleアカウントが必要です。
 @ PCブラウザ「Chrome クローム」の場合:タブの新しいページ(+)を開きます。右上にgoogleにログイン中であることを示す、頭文字アイコンがあることを確認します。
 A スマホ androidの場合:最新版Googleアプリ「Google 検索」を有効にします(Google Playで入手)。androidは、あらかじめ検索ウジェットが入っていると思いますので、検索窓の「Gアイコン(赤丸)」をタップします。Google検索ページが開くと、左上に「フラスコの絵」があるのでタップします。
 B スマホ iPhoneとiPadの場合:最新版のGoogleアプリ「Google 検索」をApp Storeから入手し、Google Playからインストールします。※事前に「Googleアカウント」が必要です。
(2)“フラスコ”のマーク「Labs アイコン」をクリック  「SGE:生成AIによる新しい検索体験」と題するページが現れます。本文下に「SGEを有効にすると、検索時に表示されることがあります。」のスイッチが「オフ」になっていますので「オン」にします。
(3)利用規約が開く  内容を確認して「同意する」を選択します。
(4)最下部の「例を見る」をクリック  検索窓にはランダムな質問があり、人口知能AIの解答は、背景色がカラーリング(ピンクやブルー)されたエリアです。テキスト本文と関連サイトが表示されます。

□ 「Google Bard」及び「Chat GPT」との違い
 SEGは、スピーディーに“概要”を知りたい場合には重宝します。この点、「Google Bard」や「Chat GPT」同様、「解答をまとめる」という機能は同じです。しかし、より詳細な情報、高い専門知識が必要な場合は、機能の性質上、別のサイトを検索する必要があります。 間違いもあります。
 SEGは関連サイトと検索結果のサイト一覧表示されるので、生成AIの解答が不十分な場合は、そのまま、興味のある関連サイトを閲覧できます。

※注1「Google Search Labs」:GoogleがGoogle 検索ユーザーに提供している開発初期段階のサービス。新しい検索体験をテストしてフィードバックを共有するためのプログラム。


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