LEGAL ライブラリー − 注目の「ITニュース」(2024.06)

連載「ネットワーク管理」

−2.各論(3)「システム部門の業務効率化」

□ 現代社会における企業活動において、電気や水道等の社内インフラと同様に重要な設備がネットワーク環境です。我が国では、IT人材が不足しており、OECD諸国と比較してもICT利用頻度は極めて低い結果となっております(PISA2022調査結果)。
 ネットワーク管理は、人々が円滑にネットワークを使用し仕事ができるようにする役割があり、また、企業の営業停止や営業機会の損失を防止する役割をも担っています。
 前回に続いて、今回はシステム部門の業務効率化について解説いたします。

□ ネットワーク管理に関するストレスは、現在、多くの企業が直面している問題です。新たに人材を採用し、又は、社内で管理者を育成するにも時間とコストがかかります。業務の全部又は一部を外部委託(アウトソーシング)することを検討しては如何でしょうか。
 ネットワーク管理業務をアウトソーシングすることで、次のようなメリットがあります。
(1)業務の属人化の回避   ネットワーク管理を担当する情報部門の担当スタッフが少人数の場合、管理負担の増加、及び、業務の属人化が発生します。担当スタッフが休職や退職をすると、業務に支障をきたすことになります、アウトソーシングによって、業務内容を可視化することで、これらのリスクを低減できます。
(2)ネットワーク管理者の負担軽減   アウトソーシングによって担当部門及びスタッフの業務量が減少するため、本来行なうべき業務に集中できるようになり、会社の利益に直結するIT戦略立案に集中できるようになります。
(3)コスト削減   上記「(1)」のように、人材不足を採用活動や社員の教育によって解消する場合、時間とコストがかかります。もとより、アウトソーシングには委託費用がかかりますが、多くの企業では、全体的なコストダウンを図ることができています。

□ 次回は、アウトソーシング活用する際の注意点について解説します。


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