LEGAL ライブラリー − 注目の「ITニュース」(2024.11)
連載「ネットワーク管理」
−2.各論(7)「ネットワークエンジニア資格について」
□ 現代社会における企業活動において、電気や水道等の社内インフラと同様に重要な設備がネットワーク環境です。我が国では、IT人材が不足しており、OECD諸国と比較してもICT利用頻度は極めて低い結果となっております(PISA2022調査結果)。
ネットワーク管理は、人々が円滑にネットワークを使用し仕事ができるようにする役割があり、また、企業の営業停止や営業機会の損失を防止する役割をも担っています。
今回は、ネットワークエンジニアに関する資格について、ご紹介します。
□ ネットワークエンジニア資格取得の有用性
・ネットワークエンジニアは、システムの設計から構築、運用までを担う職種です。業務内容は幅広く、極めて専門的な知識が要求されます。ネットワークエンジニア資格がなくても、実務経験やスキルさえあれば、ネットワークエンジニアとして活躍することは可能ですが、資格を取得することで、次のようなメリットがあります。
@ネットワークエンジニアに必要なスキルや知識を得られる。
A資格なしよりも必要なスキルを保有していることを証明できる。
B年収アップや転職に有利になる。
・なお、資格である以上、知識の習得には、相当な時間が必要となること、また、資格によっては、受験料等が高額であることから、現在の自身の環境やスキルに適したものを選択して計画的に学習することが肝要です。
□ ネットワークエンジニア資格
・企業や団体が認定するベンダー資格(民間資格)と、経済産業省などの省庁が認定する国家資格に分かれます。前者は随時受験が可能であり、世界中で役に立つ資格ですが、受験料が比較的高額です。後者は試験機会が年数回であり、日本国内でのみ有用な資格ですが、更新もなく、受験料も比較的安価です。
(1)民間(ベンダー)資格
@Cisco(シスコ)技術者認定/Cisco
ALinuC(リナック)認定資格/LPI-Japan
BORACLE MASTER/日本Oracle
CCompTIA Network+/IPイノベーションズ
DJNCIA-DevOps/Juniper Networks
EAWS認定試験/Amazon
FGoogle Cloud認定資格/Google
(2)国家資格
@基本情報技術者試験/IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
A応用情報技術者/IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
Bネットワークスペシャリスト試験/IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
C情報処理安全確保支援士/IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
D電気通信主任技術者試験/総務省
EITパスポート試験/IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
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