TAX ライブラリー(2020.08)

租税滞納状況(2020年8月発表)

−滞納残高21年連続の減少!(国税庁)−

□ この度、国税庁より2019(令和元)年分(平成31年4月〜令和2年3月)の租税滞納状況が公表されました(2020年8月)。

1.新規発生滞納額
 2019(令和元)年度の新規発生滞納額は5,528億円(対前年比約10%減少)となっています。もっとも、新規発生滞納額の多かった1992(平成4)年度(1兆8,903億円)と比較して、約7割弱程低い数値となっています。
 内訳は、消費税 3,202億円(対前年比 319億円(9.0%)減)、申告所得税 939億円、法人税 765億円、源泉所得税 310億円、相続税 275億円、その他 36億円です。
※新規発生滞納額とは、国税が納期限までに納付されず、督促状が発付された税額のことです。

2.滞納発生割合
 内訳は、消費税 3,202億円(対前年比 319億円(9.0%)減)、申告所得税 939億円、法人税 765億円、源泉所得税 310億円、相続税 275億円、その他 36億円です。
※滞納割合とは、新規発生滞納額を徴収決定額(申告等で課税された額)で割った数値のことです。

3.整理済額
 地方消費税を除いた2019(令和元)年度の整理済額は6,091億円(対前年比7.1%減少)となっています。
 内訳は、消費税 3,438億円(対前年比206億円(5.7%)減少)、申告所得税 1,157億円、法人税 738億円、源泉所得税 396億円、相続税 332億円、その他 31億円です。

4.滞納整理中の額
 地方消費税を除いた2019(令和元)年度の滞納整理中の額は7,554億円(対前年比 6.9%減少)となっています。
 内訳は、消費税 2,668億円、申告所得税 2,238億円、源泉所得税 1,090億円、法人税 946億円、相続税 572億円、その他 41億円です。

<2019(令和元)年度 租税滞納状況>
  前期繰越額 新規発生滞納額 整理済額 次期繰越額
全ての税目/
8,118億円 5,528億円 6,091億円 7,554億円
全ての税目/
対前年比
▲ 4.8% ▲ 10.0% ▲ 7.1% ▲ 6.9%
(内、消費税)/
2,904億円 3,202億円 3,438億円 2,668億円
(内、消費税)/
対前年比
▲ 4.1% ▲ 9.0% ▲ 5.7% ▲ 8.1%