IT ライブラリー − 知って得する!「IT活用方法」(2014.07)

SIMロック解除義務化

−総務省のねらいは何か?−

□本年6月30日、総務省は「SIMロック解除を2015年度に携帯電話会社に義務づける方針を発表しました。

□これにより、携帯電話のユーザーは、使い慣れた端末機器を買い替えることなく、別の携帯会社への乗り換えが可能となり、利便性が向上し、携帯電話会社の競争が加速し通信料金の低廉化につながります。2人以上世帯の携帯電話普及率がほぼ100%に達している日本において、ICTの普及発展に重要な端末である携帯電話の利用料金を下げることこそ、今回の総務省のねらいです。

□ そもそも「SIM」とは、携帯電話を販売している携帯電話会社(携帯キャリアであるNTT Docomo、KDDI(au)、Softbank)が、携帯の電波を中継する基地局への接続情報を書き込んだカードです。携帯キャリアは、このSIMカードに自社の供給するものしか利用できないようにロックをかけています(※一部の機種では条件付きでSIMロック解除サービスを行っているものの極めて限定的)。これは、利用者を確保するための自衛手段です。

□なお、先月号において、「MVNO(格安SIM)の有効活用」について、ご紹介しています。是非、こちらもご一読頂き、ITを上手にご活用下さい。